「ポプラ」は、ちょっと変わった生い立ちがあります。それは元々西区に住む人たちの力で運営されていた共同保育所が認可保育園になったというところです。ポプラが運営を始めた1973年当時は公立保育所でも乳児保育は行われていませんでした。その頃に様々な理由があって子どもを預けて働かなければならなかった家庭が集まり、協力してくれる保母さんを雇いながら九条駅の裏で運営を始めたことがきっかけとなっています。公的な補助が無い中での運営は大変でしたが、そこではいつも保母さんと保護者が一緒に『子どもにとっていい保育は何か？』を語り合いながら運営を続けてきました。時代が流れ2000年代に入ると西区は全国でワースト10に入るほど待機児童が増え、地域のニーズを叶えるためにもポプラもその役割を大きく変える必要が出てきました。そして紆余曲折の末、2010年につむぎ福祉会に参画し認可保育園としての再出発を果たしました。
　「ポプラ」には、共同保育所時代から受け継がれてきた大切な想いがあります。それは、集団の中で子どもも保護者も保育士も『共に育ちあう』という事です。子育てはホントに大変です。初めから何もかも上手くいく人なんていません。子どもは子どもとして、保護者は保護者として、保育者は保育者としてそれぞれの立場で主張をし、対話を繰り返し、楽しみながら手を取り合ってやっていけばいいと思います。この受け継がれてきた大きな想いのもとで、子どもたちに今の時代に合った保育や児童教育を提供することが、これからもポプラの責務だと考えています。どんなことでもお話してくださいネ！
（注‐文中の“ポプラ”とはポプラ保育園、千代崎ポプラ保育園の両園を指します。）

千代崎ポプラ保育園
園長　松枝 順司